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じゃがいもを植えながら自立について考える

2009.03.30.22:00



3月20日お彼岸を過ぎると、一大イベントじゃがいもの植え付けが待っている。先日数人に声をかけて、お手伝いしていただいた。遠くからは東京からも来てくれた。
総勢9名で約70kのじゃがいもの種芋を植え付けた。去年はじゃがいもは不作だったようで、本当なら5~6月まで出荷できるはずが、2月の中旬ごろに底をついた。種いもが足りなかったと思いきや、これは不作が原因とのこと。7月の収穫のときに吉とでるかどうか。3か月という短期間で収穫ができ、しかもほぼ1年中保存ができるというじゃがいもはなくてならない野菜だ。じゃがいもの名の由来は昔オランダ人が長崎にジャワ島のジャカルタから持ち込んだから「じゃがいも」というらしい。ひとつの野菜をとってみても日本にずっとあるというわけではなく、いろんなストーリーを持っている。
 植え付けの当日、私と彼が先頭で鍬をふり、他2人が2回目のさくりをし、あと数人が肥料を入れ、種いもを置く、土をかける、のチームプレーでなんと4時間で植え切った。来ていただいた皆さんには本当に感謝感謝の雨あられである。今はこんなふうに自給以外のじゃがいもを鍬でさくって植えるなんてことをしている農家はめったにいない。私たちも相当参ったが、手伝いに来て下さった皆さんは翌日相当体にこたえたはずだ。それにも関らずこの仕事に関われたことについてとても満足してくれて、収穫のときにはぜひ声をかけてください、と言ってくれた。
鍬をひたすら振りながら、なぜこんなにたくさんに人に手伝ってもらっているのだろう、とふと思った。なぜ機械を使わず鍬で使って植えるのか、なぜ他人に「手伝ってください。」と言うのか?そう考えるとこの状況ではとても自立した農家とはいえないと思う。

 私は以前障害をもつ人の自立生活に関わる仕事をしてきた。そこでこの「自立」という言葉、耳にたこができるほど耳にして、自分自身も自分の自立について考えてきたはずだ。スワラジ学園でも「自給自立」という言葉のうえに百姓の暮らし方を教えてもらった。この環境に来てから、都会生活における「自立」とこのような農村における「自立」とは意味が違うように思えてきた。
今までの都会の生活のなかで、自立せねば、一人でも生きていける強さを持たねば、そんなことばかり今まで考えてきたような気がする。ここへ来てからそれが大きく違っていたことに気がついた。人は誰かに助けてもらわないと生きていけない。このような自然に囲まれている場所ならなおさらのこと。
ひとりで2年間畑をやってきて、「よく一人でやってるね。」とあちらこちらで言われた。はじめは「一人でもできる」ということに満足したし、一人でやらないと絶対に得られなかっただろう数々のすばらしい贅沢な時間も持った。でもそうこうするうちに、一人でできることのつまらなさのほうが際立ってきた。「一人ではできない」ことになかに実は本当の豊かな時間があるのではないだろうか、、と。「一人では生きていけない」のであるから、当然いかにうまく人と一緒にやっていけるのかが問われてくる。それが人が豊かさを感じるための根源的能力ではないかと思う。この場所で問われるのは「一人では生きていけないという強さ」なのだ。
お互いがお互いを支える関係性のなかで、ようやく人は生きていくことができる。誰かに「助けて下さい。」と言うことで、その関係性の扉が開かれるのかもしれない。なるべくたくさんの人に「手伝ってください。」と言って、なるべくたくさんの人と関わりを持ちたい。お互い様であるから、私も皆さんにお手伝いできることでお返しがしたい。そして一緒に鍬や鎌でする畑の魅力を共有したい。なぜ鍬鎌農業をやるのか、、それは自分の体がそれを気持ちいいと感じ、仕事を楽しくすることができるからだ。ともに心豊かになりましょう。当農園のモットーは「自立しない」こと。これからも、みなさん、ふたば自給農園をどうかよろしくお願い申し上げます。
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プロフィール

縄文ふたば

Author:縄文ふたば
茨城県石岡市(旧八郷町)で百姓暮らしをしています。日々畑と会話し、いろんなことを教えてもらっています。

 1968年に愛知県に生まれる。約10年、障害をもっている人ももっていない人も共に地域で生活し、働くということで活動している市民団体「わっぱの会」(名古屋)で生活支援の仕事をする。2005年スワラジ学園で半年、あとの半年は鹿苑農場で研修生として、1年間百姓暮らしを学ぶ。2006年10月から石岡市(旧八郷町)に住み、百姓暮らしを始める。

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